ACTIVE BYSTANDER / 傍観者効果を体験する

アクティブ・バイスタンダーになろう

アクティブバイスタンダーは「行動する傍観者」、見ているだけで終わるのは、冷たいからではない。何人でその場に居合わせたか、周りがどんな顔をしていたか。人が動けなくなる条件は、かなりの部分まで実験で特定されている。まずは、その条件の中に自分を置いて考えてみませんか?

01  その場に立つ

傍観者効果
そばに何人いると、あなたは動かなくなるか

目の前で人が倒れた。同じ場所に居合わせた人数だけを変えて、何度でも再生できます。緑になった人が動いた人、灰色のままの人は動かなかった人です。確率と反応時間は、Darley & Latané(1968)の実験値に合わせてあります。

SITUATION — 目の前で人が倒れた 0:00
HELP NEEDED
居合わせた人数(あなたを含む) 1
あなたが動く確率 85%
動き出すまでの平均時間 52
個人が助けに動く確率 ― 実験値とモデル
モデル(実験値に当てはめた近似) 実験値(1人 85% / 2人 62% / 5人 31%)

「全体では誰かが動くのだから同じでは」と思うかもしれません。ですが実験では、5人条件で通報があったのはグループの62%だけでした。一人ずつが独立に判断していれば99%を超えるはずの数字です。人数は、一人ひとりの判断を鈍らせるだけでなく、集団全体の反応も削ります。

02  動けなくなる場所

人が誰かを助けるまでに、関門が5つある

Latané と Darley は、人が助けに至るまでを5つの判断に分けました。ひとつでも通れなければ、そこで止まります。どこで止まったかがわかれば、次に何をすればいいかもわかるはずです。

03  手を選ぶ

助けが必要かもしれない、その時あなたならどうする

第4の関門「何をすればいいか知っている」を通るための道具が、5つのDです。3つの場面で、自分ならどれを選ぶか決めてみてください。正解はひとつではありません。選んだあとに、他の4つがどうなるかを見ることができます。

04  持ち帰る

覚えて帰るのは、3つだけでいい

YOUR PATTERN

3つの場面すべてで手を選ぶと、あなたが取りやすい型がここに出る。

この教材の限界について
傍観者効果は常に起きるわけではありません。Fischer ら(2011)のメタ分析では、加害者が存在する場面や危険度が高い場面では効果が弱まり、居合わせた人が多いほうがむしろ助けが出やすくなる場合もあると報告されています。「人がいると助けない」ではなく「人がいると助けにくくなる条件がある」と捉えるほうが正確です。
05  答える

最後に、4つだけ

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ALL RESPONSES — 0
SOURCES
  • Darley, J. M., & Latané, B. (1968). Bystander intervention in emergencies: Diffusion of responsibility. JPSP, 8(4), 377–383.(発作の実験。85% / 62% / 31%、反応時間52秒 / 93秒 / 166秒)
  • Latané, B., & Darley, J. M. (1968). Group inhibition of bystander intervention in emergencies. JPSP, 10(3), 215–221.(煙の実験。単独75%、無反応な他者2人で10%)
  • Darley, J. M., & Batson, C. D. (1973). "From Jerusalem to Jericho." JPSP, 27(1), 100–108.(急いでいない群63%、急いでいる群10%)
  • Latané, B., & Darley, J. M. (1970). The Unresponsive Bystander: Why Doesn't He Help?(5段階の意思決定モデル)
  • Fischer, P. et al. (2011). The bystander-effect: A meta-analytic review. Psychological Bulletin, 137(4), 517–537.
  • Manning, R., Levine, M., & Collins, A. (2007). The Kitty Genovese murder and the social psychology of helping. American Psychologist, 62(6), 555–562.(「38人の目撃者」という報道が大きく誇張されていたことを検証した論文。研究の出発点となった逸話そのものは事実として扱えない)
  • 5つのD(Direct / Distract / Delegate / Delay / Document)は、Right To Be(旧Hollaback!)のバイスタンダー介入研修で普及した枠組み。